トップメッセージ

代表取締役 十五代小西新右衛門
新たな時代へのチャレンジ
小西酒造株式会社 代表取締役 十五代小西新右衛門

 2021年の新年は明るい話題からスタートしたいと思います。

 世界に蔓延したコロナ禍中でワクチンの開発が最終段階に来ているのは朗報だと思います。現象の追求ではなく人間の心理にどのような影響を与えるかという要素も大きいのではないかと考えます。また今年のお正月は新しい生活様式の中で、新しい行動パターンを見出すこととなったのではないでしょうか。

 少し手前味噌になりますが、お酒の多様性を求める方が増えてきている中でお客様の飲食の場面で少しでも楽しい時間を持っていただけるように新商品開発に努めてまいりました。昨年フランスのトップソムリエらによる日本酒コンクール“Kura Master”の純米酒部門で「江戸元禄の酒」がNo.1に選ばれました。またイギリスの“IWC”、アメリカの“全米日本酒歓評会” 、日本では“ワイングラスでおいしい日本酒アワード”、“全国燗酒コンテスト” 等々で金賞或いはそれ以上の賞を受賞させていただくことができました。日本国内における日本酒の価値観だけでなく、世界の方々から日本酒の多様性に対する評価をいただけたことは大事であると考えます。平成元年に特定名称酒表示の制度がスタートしてから吟醸・純米・本醸造酒・普通酒という造り方を中心にした商品展開が主になっており、お酒の多様性のなかで、吟醸酒もその一つではありますが、古酒・発泡性清酒・樽酒・にごり酒等々多くの酒質を楽しんでいただくことだと思います。

 昨年の6月には文化庁が主催する「日本遺産」認定の最終年になりましたが、弊社の本社所在地である兵庫県伊丹市を中心に阪神間5市の「伊丹諸白と灘の生一本」の江戸送りのお酒の歴史が認められ日本酒部門では最初で最後の認定をいただくことができました。清酒発祥の地でもある伊丹が世界的に認めていただける大きなチャンスであると期待を致しております。

 「日本酒を世界遺産に」と多くの声を受けて、2021年は認定に向けてスタートを致します。日本文化、また伝統産業でもある日本酒が日本国内のみならず世界に羽ばたくきっかけになるためにも是非成就させたいと考えます。私事になりますが、昨年の8月に小西新太郎改め15代新右衛門を襲名致しました。歌舞伎の世界ではありませんが、令和の時代から創業500年に向かって新たなチャレンジをスタートしていく覚悟でございます。最後になりましたが、2021年が皆様にとって素晴らしい年になることを心から祈念し年頭のご挨拶とさせていただきます。