Maintaining Consistency in a Pub Brewery By Will Kemper

10:15-11:30
同じ材料、同じ手法を使っていても毎回同じビールを作り出すのは難しい。それほど品質の一貫性を保つことは難しいのであるが、競争が激しいパブ・レストラン業界で同じ味のよいビールを常にサーブすることは、生き残りの必須条件になってくる。


1) どこから品質のばらつきが生まれるか?
原材料 自然のものである原材料に一貫性は求められない。
生産工程における多くの要因 環境の違い(機械設備、ブルワーの体調)、人間関係、季節、解釈の違い(同じ用語でも若干違う解釈をした場合等)

品質の一貫性に影響を及ぼす原材料
醸造水はもっとも大切なファクター。いかに他の材料がよくても水が悪ければいいビールはできない。(ビールの90%は水)まずは飲んでみること。 舌はPPBレベルの味を聞き分けることができる。それから水質調査。 活性炭などのウォータートリートメントで調整。また水は季節によっても変わるし、その市によっては、定期的に水の出所が変わることがあるので、それらは市役所の水道課にもよく話を聞いておくこと。
モルト モルトは最も安定している原材料である。
ホップ 技術の発達により、ほとんど安定したホップが選られる。袋に表示してある材料条件をよく読むこと。
イースト 第二の影響魔。その量により、ストレインにより、またその活用度により製品に大きな影響を及ぼす。

製造工程
機器の欠点を調整することにより、かなりの効率アップ、また品質の安定性替えられる。
例:ワールプールの調整により、より多くのトゥルーブ(おり)が取り出せるようになった。
醸造科学や近代の技術情報を取り入れる。
例:最近ウォーと冷却の時間が82分から100分の間で行われないと、著しくフレーバーに影響が出ることが解明された。
環境を考える。
例:零下の冬場では保管されていたモルトの温度は極度に低い。 マッシングインの温度に大きな影響を及ぼす。

発酵過程
温度の違い(化学変化)で大きなフレーバーの差ができる。 ウォートに失敗があるのか、酵母に問題があるのか、を見極めるために簡単なテストを奨励する。 ウォートを少量とり、それに高濃度の酵母をピッチする。オリジナルグラビティとファイナルグラビティを比較。 ウォートのアテヌエーション状態を見る。これによりブルーハウス側に問題が無いかどうかをチェックできる。 また、タンクの温度調整に気を付ける。冷却システムに問題はないか?

注:THは環境温度 *TCはグリコール この値が約3−7であるべきである。


2)一貫性のあるビールをつくるには、シンフォニーの一員になったつもりで働かなければならない。
機械と、人と、環境とのハーモニーをつくる。また、そのシンフォニーできれいな演奏ができるように、日課になる仕事(練習)をさぼってはいけない。(QC,ラボラトリー、テイスティング、モニタリング)

品質の一貫性に関係するもの
1) 生産工程
2) ラボラトリー、クオリティ・コントロール。
3) ビジネス・マーケティング
4) マネージメント・スキル
特にマネージメントスキルができていないところは、どれもうまくできない傾向にある。

分析の重要性
テイスト VS 分析(QC) テイストは外因が大きく影響し、結果にムラがある。しかし、人間の感覚にはあなどれないものがあるので、テイスティングテストは大切な分析要因である。 QCについては、間違った情報くらいなら、まだ情報が無い方がマシということも覚えておこう。ビールやウォートを分析してくれるラボラトリーとはいい関係を結んでおいて、いつでも協力してもらえるようにしておこう。
記録の保管
醸造ログをつけ、保管すること。レシピからはじまり、そのブルーハウス活動報告書。さらに、発酵過程。イーストトラッキング・シート。 など。毎回の醸造できちんとログをつけておくこと。


講師紹介
同氏はケンパー・ブルーイング・カンパニーの創立者の一人。 名高いトーマス・ケンパー・ラガーの製作者である。コロラド大学化学技術課卒、シーベル・インスティチュート、それからカリフォルニア大学でデイビスのマスター・ブルワー・プログラムを経た経験豊かな醸造技術士である。



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