ビールの神様マイケル・ジャクソンが語る
ベルギービールのすべて
-あなたのビール観が変わる!-

味わうビール,ベルギービールの素晴らしい世界


主催/小西酒造株式会社
後援/日本地ビール協会
協力/全日空,ベルギー大使館,ベルギー総領事館,ベルギー観光局
企画・運営/株式会社マルチライン・ジャパン


I  N  D  E  X
古き良き料理とバーガンディアン
パンとフライドポテト
パンとフライドポテト2
ベルギー人と食事
食事と宗教
料理とビールの相性



古き良き料理とバーガンディアン

 ジュリアス・シーザーが西方へ遠征を続けベルギーのあたりに進入してきたときに、ベルガエ族という部族に出会いました。ところが、ベルガエ族は非常に頭の固い部族だったので、ローマ帝国の支配に従おうとはしませんでした。シーザーが歴史と共に去った後、今度はスペイン帝国がその地域を支配しようとしました。実は、私の好きな料理はスペインの支配によって、その時残されてきたものなのです。それは、エスカベージュといいまして、非常に酢と塩の効いたピックルというタイプの食事でして、ベルギーでは今でもビールに合うつまみ、肴として食べられています。しかし、このピックルというタイプの食事とあう飲み物は、ビールでもワインでもなかなか難しいんですけど、オルヴァルといったような非常にドライなビールでしか、この強烈な味に合わないのではないかと思います。また、もう一つ歴史の残っている地域、それは北西部の地域なんですけど、フランスの影響が強く残っていまして、バーガンリアンワインですとか、バーガンリアビーフというように、ブルゴーニュの興国の時の面影が残っています。それで、その地域に住んでいる人たち、またはその食べ物、ワインなどを好む人たちのことをバーガンディアンという風に呼んでいます。実はベルギーの人たちが、あの人はバーガンディアンだといったらどういう意味かと言いますと、食べる事が好きで飲む事が好き、そして人生を本当に楽しんでいて、あまりよく考えていない人たちの事を指しています。

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パンとフライドポテト

 1600年代になりますと、それまでずっとパンが西ヨーロッパの主要な食事だったのですが、そこに新しいものが入ってきました。それは、芋類、ポテトです。そのポテトというのはヨーロッパが原産ではなく、ヨーロッパ人が北米大陸、または南米大陸に行ったときにそこから持ち帰ってきたものとされています。芋類はとてもおいしくて、特にジャガイモなどはいろいろな料理法があります。ベルギーで食されている主な料理法は、油で揚げてフライにして食べるという方法です。いわゆるフライドポテトですね。そして、ベルギー人が食べているフライドポテトと、日本人が食べているお米は同じものなんじゃないかと私は思います。どういうことかと言いますと、私が最初に日本に来て、京都で食事をしたときに、小さなお椀にいろいろなたくさんの綺麗な料理が並べられてでてきて、最後にご飯がでてきました。そして、横にいた日本の方が、さぁ、一緒にいただきましょうといったのを覚えています。私にとってお米というのは、普通の食事の中のひとつではないかと思っていたのですが、日本に来てそういう経験をして、日本の方々はお米というものを一緒に食べることによって、食事をされているというお考えなんだなということが解りました。

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パンとフライドポテト2

 ところで、フライドポテトのことを、よくフレンチフライと呼んでいますけど、私はこれはベルジャンフライの間違いではないかと思うんです。どうしてかといいますと、私はフライドポテトはベルギーで始まったので、ベルジャンフライだと思うのです。もちろんベルギーの南の方では、フランス語を話す方がいらっしゃいまして、そこで始まったので混乱してしまったのではないかと思いますが、ベルギーのガストロノミィ的な見地から見ても、やはりこれはただした方が良いのではないかと考えています。ベルギーでは、1680年に既にジャガイモを食べていました。フランスでジャガイモが食べられたのは1840年以降です。歴史的なことも証拠として書かれておりまして、1780年、ミューズ河が凍って全く魚が捕れなくなったとき、ジャガイモを魚の形に切りまして、それを油で揚げたものが最初のフレンチフライだったと書かれています。
 ナポレオンの軍隊が遠征したときも、ビームという魚を食べましたが、フライにはしていなかったということも書かれています。私の情報が正しいということを歴史学者に証明してもらうことは簡単ではないかと思っていますが、なぜ、私がこういう話をしているかというと、ベルギー人がいかに自分たちの食事や飲み物に情熱を抱いているか、情熱をかけているかということを紹介したかったからです。フレンチフライが実はベルジャンフライではないかと、ベルギー人でない私が思ってしまうほど、とても情熱が強いということです。

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ベルギー人と食事

 それでは次に、ベルギーの中でどういう食事がされているかご紹介したいのですが、まず、ベルギーを地形的に見ますと、丘やたくさんの丘陵地帯があります。そこには川がたくさん流れておりまして、アデン地方というところではトラウト、鱒が捕られています。そして、平坦な地域では牛や豚が飼育されておりまして、豚肉はパテとかソーセージの形にしたものが多いです。また、沿岸地帯ではムール貝やエビ類や、ソールと呼ばれるヒラメがよく食べられています。その中で特に有名なのがカーバナードビーフといいまして、ベルギーの特産の牛を使ったシチュー料理なんですが、古典的なベルギー料理のひとつとしてよくあげられています。
 また、ビールで有名な国としてチェコやドイツなども取り上げられますが、そこで食べられている料理というものは非常に簡単な基本的な料理で、豚肉にサワークラフトを添えて、そしてそれにジャガイモをつけるというものが主なものです。よく、ビールと合う基本的な食べ物だといわれておりますが、私はそれほどビールと合う料理であるとは思っておりません。私の国、英国の食文化もあまり良い評判を受けておりませんが、1700年代まではとても良い食文化を持っていたんです。産業革命と共に、だんだん地方と都会との密接な関係というものが薄れていき、豊かな食文化が育まれにくくなってしまいました。チェコ、ドイツ、英国というこれらの国の、その中央に位置するのがベルギーというわけですが、幸いなことにベルギーでは食文化もさることながら、非常にたくさんのメニューとたくさんのビールが生まれてきたんですね。

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食事と宗教

 そこで私は考えました。何故ベルギーにはこんなに色々な食事があって、そして飲み物もたくさんあるのだろうと。結論からいえば、それはきっとベルギーの国の宗教がそうさせたんだろうと思います。ベルギーではカトリックの信者さんがたくさんいらっしゃいます。カトリックの信者さん達は、もちろんそれだけではないんですが、人生は楽しんだ方がいい。もし食べ過ぎても神様に懺悔すれば神様は許して下さるんだというふうに、気楽に考えていらっしゃる方達なんです。ところが、ベルギーから北のオランダの方に行きますと、宗教はプロテスタントのクリスチャンが多く、その人達は、いつも一生懸命に働いて無くてはいけない。お昼もサンドイッチぐらいにして、常に一生懸命働いてあまり人生を楽しむということをしない方々なんです。
 そういうわけで、ベルギーでビールを楽しむ方法はいくつかあるんですが、その一つを紹介しますと、まず、とりあえずたくさんのビールを確保するということから始めていただいて、ビールを確保したら、町にでて屋台で売っているフレンチフライといわれている、ポテトのフライを紙に包んだものを買って下さい。そこにはマヨネーズがたくさん載っていて、見た目はあまり良くないんですが、それをビールと一緒に食べるというのが最高の楽しみ方の一つです。普通のビアカフェに行きますと、ビールはたくさんあるんですけれどあまり食べ物というのは無いんですね。ですから、お話ししてたくさん飲むという人がそういったカフェに行くのはいいんですが、やはりその後にポテトが欲しくなるというのが常のようです。また、少し豪華なカフェになりますと、そこはタイル張りのキッチンのような感じなんですが、そこでは基本的な料理、たとえばチーズですとかソーセージなどを食べることができます。ブリュッセルには、ラベカースという有名なところがあるんですが、そこに行きますと、ベルギーの基本的な食事をビールと一緒に食べることができます。また、もう一つ有名なところでスピナコッカというところがあります。ビールを使って作った料理のことをクイジン・アラ・ビアと呼んでいますが、よくそういうのを扱っているお店に行きますと、ビールを使った料理が一つは必ずでてきます。

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料理とビールの相性

これはホワイトというビールなんですが、実際これ、白いわけではないんですね。色が大変薄くてちょっと濁ってますけど、このビールの一番上の泡の部分を見て下さい。他のものより色が白いんじゃないかと思うんですが、このようにヘッドの部分が白いのはどうしてかと言いますと、半分小麦を使っているからなんです。この小麦というものがヘッドの白さを作り出しているんです。小麦というのは、ビールにちょっとした鋭さを与えてくれます。ですから、小麦で造られたビールというのは、どんなビールよりも大変フレッシュな感じのするビールなんです。小麦がビールにフレッシュさを与えることができるんだったら、どうして、全部のビールに小麦を使おうとしないんだろうかという疑問がでてくると思いますが、全てのビールが喉の渇きを癒すためだけにあるのではありません。
例えば、このブラウンビールですけど、喉の渇きを癒すために飲むと言うよりも、スパイスの利いたお料理などに合わせて飲むというような目的で造られています。また、ものすごく辛口のビールというものがありますね。アサヒのスーパードライのようなものですが、これはわざと味のない辛口のものに仕立ててあります。こういった、極端に辛口のビールというものは、お食事の前に飲んでいただくように造られたものなんです。逆に、大変重くて甘みのあるビールなんかは、お食事のあとで、お休みになる前にベッドサイドでお飲みになるのが最適というものもあります。ですから、全てのビールがただ単に喉の渇きを癒すためだけのものというわけではないんです。

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