●清酒の製法工程

「日本山海名産図絵」
寛政11年(1799)大阪の木村孔恭
(きむらこうきょう) 蒹葭堂(け
んかどう) によって書かれた。全
国の名産について、解説し生産のよ
うすを絵で表したもので、全五巻の
うちの第一巻をすべて伊丹酒にあて
ている。


日本山海名産図絵
に見る
伝統の酒造り。

<酒蔵>
寒造りがよいとされている日本酒。 11月から4月にかけて酒を造り、 夏に貯蔵する場を「酒蔵」と呼ぶ。 酒造りは非常に広い空間を必要とす るため建物はいくつかの棟を組みあ わせて建てられ、外気の影響を少な くし、一定の低温状態が保てるよう に、厚い土壁を築いているのも、大 きな特長である。酒蔵の内部には、 酒造工程と連動した形で、それぞれ の作業場が配置されている。


<蔵人の構成>
杜氏と呼ばれる責任者をトップに、 酒蔵の中で働く人を蔵人という。 その構成と役割は以下のとおり。
杜氏
「おやじさん」と呼ばれる。
(頭司)
蔵の総責任者。蔵元から委嘱されて、蔵人を組織し、酒造 りに関してすべての責任を負う。酒造りでは経験とカンが 大きくものをいうので杜氏の力量が酒のできを左右した。

杜氏の補佐

代司
麹仕込の責任者

元廻り
元仕込の責任者。「上元廻り」「下元廻 り」の二人がいた。

釜屋
蒸米の責任者

道具
道具類の整備の責任者。
廻し
「内道具廻し」「外道具廻し」の二人がいた。
以上8人を「三役」という。この他に、上人・下人・追廻し・飯炊きがいた。まず追廻しから修行し、経験をつむにつれ上へあがった。



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