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食卓日本昔話
親子で楽しむ、
民話にちなんだ料理レシピ
お地蔵さんもあったかにっこり[雪ふるこーす]●メニュー
雪鍋
- 白一色の鍋に春菊の緑が印象的な、大根おろしたっぷりの、ヘルシーあつあつ鍋物。お地蔵さんもにっこりです。
サーモンの粕酢和え
- あっさりした雪鍋にとても合う、こっくりとした味の和えものです。
淡雪デザート(ウー・ア・ラ・ネージュ)
- 舌のうえで粉雪のように溶けていく感覚が楽しいお菓子です。
「かさ地蔵」日本は四季がはっきりしています。語りつがれてきた民話も、春ならうぐいすの里や桃の花酒の話、夏なら海の話や怖いお化けの話、秋には栗や梨の話と、それぞれの季節を映しています。
冬の話も少なくありません。雪の頃になると「雪女」や「雪娘」などが。師走の声を聞くと忠臣蔵の季節、猫が「忠臣蔵」を全段通して見せてくれるというたいへん珍しい「ねこの芝居」などが語られるようになります。年も押し迫ると「大歳(おおどし)の火」や「かさ地蔵」が登場してきます。
「大歳の火」「かさ地蔵」、いずれも大晦日の夜の出来事の話ですが、大晦日の夜には新しい年の歳神(お正月さま)がやってくるという民間信仰の、歳神さまを迎えおもてなしをするための話だったということです。
「かさ地蔵」は、雪降る年の暮れ、正月の用意をと、爺さまがすげ笠を町に売りに行きますが、途中、寒そうに立っている六地蔵に出会い、その頭に笠をかぶせてやります。真夜中、妙なかけ声や音がして、爺さまと婆さまが表に出てみると、米や餅がおかれ、笠をかぶった六地蔵が静かに雪の中に消えていく、という話です。
全国各地で語りつがれている著名な昔話の一つですが、それぞれ地域によって特徴があるようです。
埼玉県の川越地方に伝わる話は、正月の餅を買うことができなくなった爺さま、婆さまが、餅つきの真似をする、から餅つきの場面が取りいれられているところに特徴があるということです。また、同じく川越地方の北武蔵に伝わる話では、絹の里らしく、笠ではなく絹の着物をかけてやるというものもあるということです。
東北地方では、笠が一つ足りず、自分のもっこふんどし(長いふんどし)をかぶせた、と語る例が少なくないそうです。貧乏な爺さまが何もなくて、身につけていたふんどしをかぶせる、ユーモラスですね。お地蔵さんや仏さまを思うやさしい気持ちが伝わってくるようです。
西日本の方になると、爺さまがお地蔵さんを家に持って帰ってきてしまうところに特徴があるということです。
「かさ地蔵」の型に属す、徳島県の祖谷地方に伝わる「あみがさとお地蔵さん」は、山奥の貧しい男が、米がないので太布を町に売りに行きますが、とても暑い日で、通ってきた山道のお地蔵さんもとても暑かろうと、太布を売ったお金で米を買わずに、あみ笠をを買って地蔵にかぶせますが、一つ足りず家に持って帰えるというものです。南国らしく冬ではなく夏の話になっています。そして話の結末は、そのお地蔵さんは毎日お尻から米を出してくれるくれるようになりますが、欲深い女房がお尻の穴を小刀でえぐり、米が出なくなる、というものです。
自分は食べなくても六地蔵に笠をという、無償の行為に心うたれる「かさ地蔵」ですが、さて、みなさんの地方ではどんな話が語りつがれているのでしょうか。
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