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凌雲帳水の巻
運點前 爐 凌雲帳 水の巻-上

○第四章 茶點前



○第四章 茶點前

茶の點前も亦炭點前と同じく、本勝手・臺目・向切・隅爐・逆勝手の別により、少し宛の差あり。

 一、
茶入飾附

 飾附(かざりつけ)の場所は、本勝手・向切・隅爐・逆勝手では、水指の前、又臺目では、水指と離して間中(まなか)の中央へ飾り置くのであるが、水指との距離は皆同じく、普通茶杓をのせて其先が、水指と六七分離れる位の位置が適當である。寸法を言へば、約二寸を適當とす。

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 一、
茶碗と茶入又は茶器との組合せ

 疊の目四つ程を離して並べるのが、定法である。

 一、
茶入又は茶器と茶筅との組合

 之れ亦疊の目四つ程を離して並べるのが、定法である。

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 一、
茶入の蓋上へ茶杓の載せやう

 茶入の蓋に摘みある時は、茶杓は何時も自分に近き側へのせる。從つて本勝手・臺目・向切では、右側へ隅爐、逆勝手では、左側へのせる。其時茶入の蓋に巣があれば、それは茶杓の反對の側にする。猶割蓋(わりぶた)茶器も、茶入と同樣と心得べし。摘みなき蓋へは中央へのせる。茶入の蓋圓(まる)みありて載せ難き時は、上圖の如く茶杓を伏せて右前より向ふへ、蓋上へもたせ掛けるも差支へなし。此時は、茶を掬つた後握り込んで袱紗を取り、拭いて後置くべし。されば薄茶には煩に堪へず。先づは用ひざるがよし。

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 一、
水指の蓋へ茶巾置く事

 是は濃茶點前に限る事であるが、何勝手でも同樣なり。蓋の中央摘みの前へ置く。(割蓋の時は中央にあらず。道具類の扱ひ方水指の部參照)

 一、
中蓋の事

 爐の點前では、必ず中蓋(なかぶた)をなす。但し濃茶點前に限る業(わざ)なり。中蓋とは、最初の茶筅投(ちやせんとうじ)の時、茶碗へ湯を入れ、柄杓を左に構へて釜の蓋をなし、柄杓を蓋置へ引く。

 一、
茶入・茶器の蓋

 茶入・茶器の蓋は、必ず茶杓を握り込んで取り、逆勝手の外は、濃茶器の蓋は、必ず茶碗の右横へ取り、薄茶器の蓋は、必ず茶碗と膝との間へ取る。逆勝手では、總て茶碗と膝との間へ取る。

 茶を入れ終れば、茶杓を一度茶碗の縁にて、輕く拂つて茶を拂ひ落し、茶碗の右肩へ上向けにのせ置き、茶入の蓋をして左手で元の座へ置き、右手で茶杓を取り、左手であしらひ元のやうに持替へ、茶を抹(は)きならし、茶碗の縁で二度輕く拂うて茶を落し、茶入の上へ置く。

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 茶碗の肩へ置く代りに、茶碗の中へ落し置くもよし。此時は、茶碗の縁にて拂はず。又古き茶碗等にて危き時は、茶碗の左内側にて拂ふもよし。棗使用のときは、一度拂うて茶杓を握り込んで蓋をなし、棗を置く。(女子は茶入使用の時と同樣一度茶碗の縁にて茶を拂ひ茶碗の右肩へ、茶杓のせて、右手で、棗の蓋をなし、左手で置く)又薄茶の時は、茶を入れて、茶を抹(は)き、縁にて二度輕く拂ひ、握り込んで蓋をなし、茶器を置いて茶杓をのせる。


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