手づくり酒「亭主の酒ばなし」について

「亭主の酒ばなし」のできるまで


昨年の<座・コミュニケーション>という弊社での展示イベントで「亭主の酒ばなし」を創業450周年の事業の一つとして、平成12年冬に酒造り(業界用語で平成11年酒造年度と言います)を社長自身が致しますが、その商品にご関心がおありかどうかを署名で持って問いましたところ多くの方々にご署名を頂戴することができまして、大変意を強くいたしました。

昨今の日本酒業界は、今まで先人に築いてきていただいた有形、無形の財産を食いつぶしているだけのような感じが致しております。もっと消費者心理をつかんだ展開をしていかねばならないのに、造り手の考え方や過去の慣習だけにとらわれたやり方が横行しております。或は本来もっと日本酒について知っていただけねばならないことを、消費者に知っていただく努力をしていないと言えます。

そこで白雪・小西酒造の社長<小西 新太郎>として「原点に帰る」重要性を強く感じまして自分自身が酒造りに再度チャレンジすることにより何か新しい展開ができればと考えました。勿論私は文系の出身ですし、酒造りを理論的に勉強した経験がある訳ではないのですが、「お酒で産湯をつかっている」と表現できるように子供の頃から蔵に入って遊んでいたこともあり、お酒造りへの愛着を非常に強く持っております。

入社当時に冬季蔵、四季醸造蔵、技術部といろんな部署を経験させてもらっておりますが、一から古式にのっとって自分自身で酒造りに従事するのは始めてのことであります。酒屋の社長が素人のようなことを言っているとのご批判はおありだと思いますが、子供のころから蔵に出入りしているのと実際の酒造りとは大きな違いがあります。また四季醸造蔵のような近代的な造りと本当の手作りとの違いも大きなものがあります。

私はマーケティング担当が長くしておりましたので、消費者にはいろんな方がいらっしゃり、またお一人の消費者でもTPOによって買われるものが違うというのが、私の基本発想であります。勿論手作りのお酒は良い訳ですが、毎日一定量 のお酒を飲まれる方にとっては手頃なお値段ということが大事であります。毎日飲むのに高額なものは買えないと思われるのは当たり前だと思います。しかし<業界大手>というだけで、その企業の商品は機械が造っていると思われることを非常に口惜しく感じておりました。

そこで自ら酒造りをすることにより弊社<白雪>としてのお酒に対する姿勢をご理解いただきたいという願いも今回の企画にはあります。また造り手発想で、この酒はこれだけ手を入れているのだから「良い酒」ということを消費者に押し付けるのも違うと思っております。精根込めて造らせていただいたお酒をお飲みいただきながら「酒談義」ができるお酒を造りたいというのが、お酒をお飲みいただく場面 ・シーンを大切にしてきた<座・コミュニケーション>発想であります。これから古式にのっとった酒造りを私なりに表現してまいりますのでお酒が出来上がるまでのプロセスの写 真をご覧いただきながらお楽しみいただき、ひとりでも多くの方々とそのお酒を酌み交わしながら「酒ばなし」ができることを楽しみにしております。

最後に手前ども社内のことではありますが、この企画のために準備、指導をしてもらう松川専務はじめ技術部と生産関係の皆様に感謝いたします。

小西 新太郎



 米をみがく米をあらい、米を水に浸ける蒸し米と放冷ひねり餅

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