![]() ●花うさぎ 制作年度:1997年 サイズ:80mm |
![]() ●花うさぎ おひなさま 制作年度:1986年 |
![]() ●花うさぎ 小若 制作年度:1986年 サイズ:230mm |
![]() ●花うさぎのれん |
兎は、私にとって向こう干支なのです。昔からのいいつたえに、自分の干支の年はあまりよいことがないそうなので、できたらその年は、迎える次の年への準備のために静かにしているのがよいのだそうです。
つい自分の年だからといって無理をして、躰をこわしたり、仕事がうまく行かなかったりするのでしょう。年男が新年に豆をまいたりするのは、厄払いのためだそうで有頂天になっていると、その年はとんだ事になるそうです。
私の干支は兎の真向かいにいる酉なのです。向かい干支のことは、小さい時分に母親から聞かされてはおりましたが、子供は親のいうことを聞かないのはつねなので、私もあまり気にもとめていませんでした。
後年、泉鏡花の作品にふれるようになって、このことにとても大きな関心を持つようになったのです。
道具屋で、兎の根付けなどをみつけると、高価なものには手が出ないけれど、そんなときはぐっとがまんをして安物ばかりですが集めるようになりました。
中国の易にも、また西洋の占星術にも、自分の真向かいにあたる人は、全く正反対の性質を持っていて、本当は合わない同士なのですが、その向かいの干支なり星座の人を身近に置くことにより、自分にないパワーが生じるといいます。
だから、自分の干支をふくめて、向かいの干支を意識することが、自分をより大きく前進させることにつながるようです。
鏡花は兎をとても大切にしたようです。
私の作品にも、しばしば兎が登場しています。
★1986年に発表以来、折にふれ制作し、現在も作り続けられている。いわば巨匠の一筆書きといった趣の作品。96年10月にNHK教育テレビ「おしゃれ工房」で、花うさぎの作り方を放送。
