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- 志る幸(しるこう)
店舗情報

住所 | 京都市下京区四条河原町上ル一筋目東入 |
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営業時間 | 11:30~15:00(入店14:00まで) 17:00~21:00(入店20:00まで) |
定休日 | 水曜・不定 |
TEL | 075-221-3250 |
HP | http://shirukou-kyoto.jp |
※掲載されている情報は取材時点でのものです。
営業時間や定休日、価格などは変更になっている場合がありますのでお越しの際は事前に必ずご確認ください。
レポート

お店に入ると、誰もがそのつくりに驚かされることでしょう。
能舞台を模した寝殿造りのカウンターに、三条大橋と五条大橋の欄干に見立てた座席。
昭和7年に創業した「志る幸」には、初代がこだわった“京都ならでは”の趣向が凝らされています。その珍しさから、国内はもとより海外からの観光客も足繁く来店いただいていると、「志る幸」のご主人、小堂修平さんは教えてくださいました。

ごはんと汁物へのこだわりは強く、お店では白味噌、赤味噌、すましの三種類を基本に、常時十種類以上の具を用意。
平安時代、飯は客が各自持ち寄り、亭主は汁だけを調えてもてなすという風習があったそうですが、そんな背景のあるごはんと汁物へのこだわりを、小堂修平さんは『季節を味わうご飯と汁』という著作にもまとめていらっしゃいます。

「志る幸」の名物料理の一つが、昼夜どちらでも味わえる「利久辮當(りきゅうべんとう)」。
季節のかやくご飯に5品のつまみ肴、白味噌の味噌汁がついています。
ほかにも、穴子丼やうに丼などの丼ものに、野菜や魚介などの一品料理が味わえるのですが、そうした料理の数々と相性が良いとして、唯一取り扱っていただいているのが「特撰 白雪」。
ちなみにお店が建つのは、勤王志士・古高俊太郎の邸宅があった場所。
お店の脇に碑が建てられているほか、店内にも案内札が設置されていますので、幕末ファンには感慨深いものがあるでしょう。
阪急河原町駅に近い場所なのでアクセスも至便。
京都観光の折に、ぜひ足を運んでみてください。
シンプルながら奥深いごはんと汁物の世界に、きっと魅了されることでしょう。
お酒にあう厳選の逸品

扇形のかやくごはんに、5品のつまみ肴と白味噌汁がついたお店一番の名物料理。しっかり上品に味付けがなされています。特徴的なのは白味噌の味噌汁で、味噌のやわらかな甘さとだしの香りが口いっぱいに広がります。追加(別途料金)でなめこやゆばなどの具も味わえるとのこと。巷では「おとしいも」(とろろいも)が評判のようなので、ぜひお試しください。