2024.11.26
お知らせ
【イベントレポート②】伊丹諸白下り酒~源流からたどる 弁才船(べざいせん)の航跡~
2025大阪・関西万博を盛り上げようと関西の海で活躍するヨット仲間が集った「なにわの海の交流会」による、「伊丹諸白 下り酒~源流からたどる 弁才船の航跡~」が実施され、10月20日のウォーキングイベントを含め延べ550名の方にご参加頂き大盛況のうち終了いたしました。
出港式(10月27日)
10月20日に開催された「伊丹諸白 猪名川 下り酒ウォーク2024」によって伊丹から大阪北港マリ―ナまで運ばれたお酒を江戸まで運びます。下り酒の航海の無事を祈り、出港式が行われました。
出港式では花束贈呈が行われ、多くの仲間が伴走船で見送る中、お酒を積んだサザンクロス号は安治川河口を廻り太平洋へ出発しました。
航海
季節外れの台風接近や低気圧の影響で風速が高く、悪天候の中、寄港先を変更するなど安全を確保しながら航海が続けられました。史実による安治川河口から江戸へ約700kmを無事乗り切り11月3日に東京夢の島マリーナに入港いたしました。
入港セレモニーイベント(11月3日) 東京夢の島マリーナ
伊丹の下り酒の歴史 ミニ講座・トークセッション
「発見!江戸送りの伊丹酒」をテーマに日本の酒情報館館長今田周三氏と小西酒造代表取締役社長小西新右衛門によるミニ講座を実施いたしました。後半では、下り酒が果たした江戸の循環社会への貢献・品質における商売の原点についてトークセッションが行われ、多くの方が熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
入港
熱い歓声で迎えられ、無事東京夢の島マリーナに酒樽を載せたサザンクロス号が入港致しました。
奉納・祈祷
かつて新川は、江戸に運ばれる「下り酒」の荷揚げ地として繁栄しました。晩秋から初冬に新酒ができあがり、樽詰され樽廻船に積み込まれると「惣一番」を目指し、酒問屋が集まる新川を目指しました。その新川で、酒問屋の守護神として崇敬を集めてきた「新川大神宮」で今回の下り酒を祈祷頂きました。
鏡開き・振舞酒・菰巻実演
晴れ渡る青空の中、航海の無事を祝い、船で運ばれてきた下り酒の鏡開きが行われました。先着100名様には到着したばかりの下り酒が杉製の木升で振舞われました。通常の升は「ヒノキ」でできたものが多いのですが、今回は杉樽の樽酒にちなみ特別にご用意いただきました。
新川大神宮総代会の筆頭宮総代廣岡様による新川締めの紹介や、東京では中々見られない岸本吉二商店横谷荷師による藁製の菰巻の実演など多くのお客様が魅入られていました。最後は大阪締めで大盛況の中、幕を閉じました。
主催:なにわの海の交流会
伊丹諸白下り酒プロジェクト実行委員会
猪名川下り酒ウォーク 2024
後援:伊丹市、伊丹商工会議所、尼崎市、尼崎商工会議所、
一般財団法人あまがさき観光局